「StoryMap JS」で地図もストーリーの主役になる
地図上の点と点をつなぎ、まるでその土地を旅するかのようにストーリーが展開していくーー。
そんな地理的な移動のビジュアライズを簡単にしてくれるのが、Knight Labが開発したジャーナリスト支援ツール「StoryMap JS」です。
新聞でもウェブでも、"どこで"なにがあったのかを分かりやすくするため、記事に地図を付けることは良くあると思います。ほとんどの場合はGoogle Mapを使ったりしていると思いますが、StoryMapはただの添え物の地図じゃありません。画面上でグリグリと動いて、地図や場所の移動そのものが持つ物語性を改めて引き出してくれる優れ物です。
例えば連鎖して起きた事件など、複数の現場があったり、物語の進展とともに場所が変わっていくというケースってありますよね。そんなときにこのデジタルツールを使ったら、今までよりもきっと読者に伝わりやすく、さらにかっこいい記事が届けられると思います。
使用例を見ると、the Washington PostはISISがどのようにイラク国内で勢力を拡大していったか一目で分かるようにしたり、Aljazeeraはマレーシア航空MH370便が消息を絶つまでの動きをビジュアル化したりと、いずれも"場所"にこだわった物語を作っています。
背景に使用する地図も複数あったり、カスタマイズも可能。無料で使えるのも嬉しいポイントです。WordpressなどのCMSに対応しています。
下に置いたのは授業で作った一例です。シカゴの建築をほんのり紹介しています。